受刑者に環境教育 ノルウェーの「エコ刑務所」

お隣の国、ノルウェー。なんか、らしいな、と思って(笑)。こんな余裕はどこから来るのでしょうか? I think it's really nice. :)

CNN.co.jp
http://cnn.co.jp/world/CNN200709160022.html

オスロ(AP) 鉄格子のドアも、厳重に施錠された門もない。ノルウェーが誇る「世界初のエコ刑務所」にあるのは、豊かな緑と太陽光発電パネル、そしてまきストーブ。家畜の世話をして有機農業に精を出すのが、受刑者たちの日課だ。

首都オスロの南方約70キロ、海岸から約2・5キロ離れた小島に、バストイ刑務所はある。収容されている受刑者は115人。中には殺人やレイプの罪を犯した者もいる。「環境を守り、他者を尊重する」という合言葉の下、徹底した省エネやリサイクルを実施している。

受刑者たちが飼育する家畜は、鶏200羽、馬8頭、羊40匹、牛20頭。畑では殺虫剤や化学肥料を使わずに作物を育て、時にはボートを漕ぎ出して魚も釣る。

同刑務所の責任者、アルナエス氏は「一人ひとりがやりがいと責任のある仕事を持てば、受刑者の行動も変わる」と説明する。今月初めにここを訪れたストールベルゲ法務・警察相も、「刑務所は変えられる、発想を転換することができるということを象徴する施設だ」と絶賛した。

ここの受刑者たちは独房でなく、それぞれの家に住む。勉強をしたり、テニスや水泳を楽しんだり、自室のテレビを見たりするのも自由。カウンセリングの体制も整っている。逃亡者は重警備の刑務所に戻されることが分かっているから、抜け出そうとする者はほとんどいない。

麻薬取引の罪で収監されているある受刑者(41)は、ノルウェー紙アフテンポステンのインタビューに、「前にいた刑務所は警備が厳重で、精神的に参ってしまい、うつ状態に陥っていた。でもここへ来てからは、まるで生き返ったような気分だよ」と、穏やかな表情で語った。

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